Myungsoo Kim 先生と Bert Juetller の講演会を開催しました
4月27日、Seoul National University(韓国)の Myungsoo Kim 先生と、Johannes Kepler University(オーストリア)の Bert Juetller 先生が来訪され、最近のご研究について講演をしてくださいました。
Myungsoo Kim 先生は、ボロノイ図(※1)に関する研究で世界で最も有名な先生方のお一人で、螺旋で構成される線画を生成元とするボロノイ図の高速な計算法について、美しい魅力的な図や動画をたくさん使ってご紹介くださいました。
Bert Juetller 先生は、CAGD (Computer Aided Geometric Design)で高名な先生です。今回は、自由曲面をスプライン曲面で近似する手法として、シンプルな計算で高精度に近似曲面を生成する手法を理論を中心にご説明いただきました。新しい概念も多くありましたが、大変分かりやすくお話し下さり、内容のみならずプレゼンテーション技術についても学ぶところがたくさんありました。
いずれの先生も、それぞれの分野の第一人者であり、知らない人はいないほどの研究者です。通常、自分の所属大学以外の先生のご発表を聞くには、学会に参加するしかありませんので(お金もかかります)、今回は非常に貴重な機会だったと思います。
※1 ボロノイ図は、形状モデリングや計算幾何学、CG、その他自然科学や工学に広く用いられる空間分割構造です。双対構造はドロネー三角形(四面体)分割になります。
発表情報:
Prof. Dr. Myungsoo Kim
https://cse.snu.ac.kr/en/professor/myung-soo-kim
Title: Efficient Voronoi diagram construction for planar freeform spiral curves
Prof. Dr. Bert Juetller
http://www.ag.jku.at/home_en.htm
Title: Low Rank Spline Surfaces